カルフールのポケモン徒然日記

ポケモンのフランス語へのローカライズ(翻訳)とGSルールに興味あり

レッツゴーピカチュウ・イーブイは、ポケモン人口拡大のための布石である

こんにちは。カルフールです。

 

去る5月30日に突然「新作発表会」が行われ、以下の発表がありました。

1 Switch版およびスマホアプリ版の「ポケモンエスト」(以下、ポケクエ)発売

2 ピカチュウ版リメイク「レッツゴーピカチュウ レッツゴーイーブイ」(ピカブイ)を11月に発売予定。PokemonGOと連携機能あり。

3 2019年後半に、第8世代発売予定。本体はSwitchを予定

 

個人的には、ダイパリメイクか、バトルレボリューションDXのリメイクかなと期待していたのですが、残念ながら外れてしまいました。

 

なお、質疑応答の詳細などは、こちらをご覧ください。

www.famitsu.com

*文中の質疑応答はすべてこのページからの引用です。

 

www.youtube.com

 

以下、色々気になったことを綴ってまいります。

 

<1>これら一連の作品の対象

便宜上、赤緑からUSUMに至る携帯ゲーム機を「本編」、それ以外の作品(ポケダン、名探偵ピカチュウ等)を「外伝」としますと、ポケクエとピカブイは「外伝」に当たると判断しました。

ピカブイは形式上は1998年の「ポケットモンスターピカチュウ」のリメイクにあたります。しかし、今回のゲームの特性を考えると、ポケモン人口拡大のための「外伝」であると考えました。

もともと、2016年にポケモンGOが出たときに、「ポケットモンスターシリーズとの連携」が発表されておりましたが、2年越しにそれが実現されることになりました。

 

社会現象までになったポケモンGOが、50代など中高年にも受けたことなどから、ポケモン本編を今までやったことが無かった人たちが、アプリ経由とはいえポケモンにふれたのですから、ポケモンの人口拡大という点では間違いなく成功でしょう。

www.valuesccg.com

<2>新規層の拡大

もともと任天堂は、「ゲーム人口の拡大」を掲げており、2004年の初代DSや2005年のWiiなどがゲームをより身近なものにしたことは論を俟たないでしょう。

 

そして、おそらくですが、今日にいたるまでの一連の流れは全て、ポケモン人口の拡大、を狙っていたのかもしれません。

 

ピカブイでポケモンGOとの連携を狙ったのは、ポケGoで初めてポケモンに触れた人、ならびに復帰した人をゲーム機に誘導するための戦略と考えれば納得がいきます。

ピカブイの売れ行き次第ですが、

16 ポケモンGO→ 18 ピカブイ でポケモンシリーズのゲームに新たに触れる 19 第8世代

この流れであれば、「ゲーム」に抵抗がある方、ポケモン本編から離れている人でもわりとすんなりと本編に移行できるかもしれません。

 

ポケモンを捕まえる動作が、ジョイコンを片手にもって投げる操作をすることも、ポケモンGOを意識してのことなのかも知れません。

 

また、質疑応答で株式会社ポケモンの石原氏の以下の発言も、私の憶測を裏付けるものでしょう。

 

<Q.『ポケットモンスター』シリーズ本編は、これまですべて携帯機で発売されてきました。今回、据え置き機であるニンテンドースイッチで発売することになった経緯を教えてください。

石原 ニンテンドースイッチは、据え置き機と携帯機の両方の性質を持っている統合機だと認識しています。統合機で開発することによって、これまでに作り上げてきた『ポケットモンスター』のいいところを拡大できるという判断です。

Q.ニンテンドースイッチを統合機として認識されているとのことですが、どういったところに魅力を感じて開発を行われたのでしょうか。

石原 ニンテンドースイッチは、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』などの優秀なソフトにけん引され、現在までに急成長を遂げています。しかし発表された当初は、任天堂さんにはたいへん申し訳ないのですが「このハードはうまくいかないのではないか」と思っていました。とは言っても、そう思っていた頃から“あわよくば自分たちがけん引しよう”という気概を持ち、(ソフトの)開発を始めていました。だからこそ、いまのタイミングでこのような発表ができているのです。そんな『ポケモン Let’s Go!ピカチュウ・Let’s Go!イーブイ』は、『ポケモンGO』で初めて『ポケモン』を遊んだ人が、つぎに遊ぶポケモンのゲームとなってほしいという思いで作られています。>

 

<3>昔やっていた層を戻す。

2017年の映画「きみに決めた」および2018年の映画「みんなの物語」がそれぞれポケモン無印と映画2作目のリメイクであるのは言うまでもありませんが、

減少傾向にあったポケモン映画の動員を増やして、5年ぶりに30億円台を回復、対前年比増益は2007年(ディアルガパルキアダークライ)したことから、昔みていた層を戻すことには成功したのでしょう。

nendai-ryuukou.com

 

2018年「みんなのものがたり」も同様にかつてポケモンに触れていた層を戻すため、という戦略なのだと思われます。

 

<4>結論 今作は新規層開拓のためのゲーム

もっとも、決して全員が満足している訳ではありません。

オンライン対戦が出来ないなど、私など対戦メインでポケモンを行う人にとっては満足のいくものではないかも知れません。基本的にオンライン要素が無いということは、ネット対戦だけでなくネットを通して遠く離れた地にいる人との交換もできないということになります。オンライン対戦が出来ないということもあり、私は現時点では購入すべきか逡巡しております。

ただし、記者会見でありましたように、今作は本編ではなく、第8世代に相当する作品は2019年後半に出す予定とのことですから、その作品でレーティングバトルやその他オンライン通信機能が削除されるとは到底考えられません。

来年出る新作に期待します。

 

そのため、ピカブイは、以上述べましたように、新規層拡大のためのゲームであり、ポケモンGOのライトユーザーや、むかしポケモンをやっていた人向けのゲームであると結論できます。

 

対戦が出来ないのは個人的には残念ですが、それはそれとして、ピカブイがポケモン人口の拡大につながり、そのまま第8世代に定着してくれれば、ポケモンのゲームのみならず全体が豊かになる筈です。

 

我々のような対戦メインで行うヘビーユーザーの声を今回は無視している訳ではなく、あくまでも全体の裾野を広げるための作品がピカブイなのでしょう。

 

以上長文ですが、読んでいただきありがとうございました。