カルフールのポケモン徒然日記

ポケモンのフランス語へのローカライズ(翻訳)とGSルールに興味あり

ポケモンWCS2022 ロンドンの交通機関利用方法(2022/06現在)

 

はじめに・免責事項

WCS2022出場者で、ロンドンの交通事情に詳しくない方に向けた情報です。

ロンドンの交通機関(交通ICカード、地下鉄やバスの料金)などの情報をまとめたものになります。

私はそもそもロンドンにはいきませんが、過去三回ロンドンに行ったことがあり、現地の交通事情についてある程度把握していますので、お役に立てればと思い筆を執りました。

ただし、最後にロンドンを訪問したのは2016年であり、それ以降の情報はウェブで調べてなるべく最新の情報を反映できるようにしておりますが、それでも細部が異なる可能性があります。

最新の情報については、各自で必要に応じて参照していただければ幸いです。

 

1:ロンドンの空港(LON)

ロンドンには全部で6つの空港がありますが、その中で、主にヒースロー空港LHR)に発着する便に乗ることを想定しております。

 

1-1:ロンドン・ヒースロー空港(LHR)

ロンドンの玄関口である空港で、日本から直行便も飛んでいます。

基本的に、ヒースロー空港発着の便が多く、選択肢も豊富です。

 

ロンドン市内への移動については、鉄道を使うのが安価で便利です。

空港の地下に「ピカデリー線」および、2022年5月に開業したばかりの「エリザベス線」があるため、それらを使い市内に移動するのが楽だと思います。

 

また、お金に余裕があれば、タクシーを利用することも考えられますが、

ヒースロー空港はロンドン郊外の西側、WCS会場はロンドン郊外の東側にあるため、車でも1時間以上かかることを念頭においていただければと思います。

 

日本からの直行便に乗る場合

全日空ANA)はターミナル2、日本航空JAL)およびブリティッシュ・エアウェイズはターミナル3に到着します。

これ以外の航空会社で、途中乗り継ぎ便でヒースロー空港に向かう場合は、各自でどのターミナルに到着・出発するかを事前に確認するようにしてください。

*各自で 「航空会社名 ヒースロー ターミナル」ないし(英語で)「航空会社名 Heathrow Terminal」で検索すれば情報は出てきますし、eチケットの控えにどのターミナルか載っていることがあります。

 

ロンドン - ヒースロー空港の施設案内 | 空港・機内で [国際線] | ANA

ロンドン ヒースロー国際空港/出入国手続き(空港情報) - JAL国際線

 

1-2:ロンドン・シティー空港(LCY)

ティー空港は、WCS会場に一番近い空港で、バスで10分、徒歩で20分の距離にある空港です。

日本からの直行便はないため、第三国で乗り継ぎをすることになります*1

 

ただ、本数はヒースロー空港より多くなく、必ずしも良い時間帯に予約できるとは限りません。国際線の便も飛んでいますが、こちらの空港は、「チケットが取れればラッキー」程度に思っていただければと思います。

 

www.google.co.jp

 

 

2:ロンドン市内の交通機関(ロンドン交通局)

2-1:ロンドン市内交通(TfL)の料金体系

ロンドン交通局 Transport for London,TfLは、ロンドン市内の電車(オーバーグラウンド)、地下鉄(アンダーグラウンド)、バスを運営する機関で、一括で運営しています。*2

料金体系はゾーン制で、ロンドンの中心が1で、そこから円形にゾーン2,3,とゾーン9までの9区画に分かれております。線路がどのゾーンからどのゾーンに移動したか、移動する際に中心(ゾーン1,2)を経由したか、により運賃が決まります。

 

参考にまで、ヒースロー空港はゾーン6、会場のエクセル展示センターの最寄り駅Custom House 駅はゾーン3となっています。

 

 

そして、基本的に1回乗るごとに運賃が請求されますが、capping(capは蓋をするという意味)という、一日あたりの請求運賃の上限が設けられているため、金額を気にすることなく乗ることが出来ます。

 

WCS終了後のロンドン観光、会場ー空港への移動を考えると、30ポンドほど最初に残高追加すれば十分かもしれません。

 

2022年3月1日以降の運賃(WCS開催時は変更になる可能性あります)

"Pay as you go caps"の箇所がオイスターカードかクレジットカードを使用した時の運賃上限です。

Fares from 1 March 2022 - Transport for London

 

その下にある「Travelcard」は紙の一日乗車券ですが、オイスターカードを買うよりも割高なのでお勧めしません。

2-2:支払方法

(1)ICカードかクレジットカードか

交通ICカードオイスターカードを使うか、もしくはコンタクトレス決済に対応したクレジットカード(「VISAタッチ」など)を使用します。

どちらも運賃に差はありません。

紙の切符は割高なのと、バスでは現金での支払いが出来ないため、基本的に両者のいずれかをお勧めします。

 

オイスターカードは、預り金ありで事前に一定金額をチャージして利用する形式です。

券売機か窓口で購入します。空港で購入できます。

 

残高追加は各駅にある券売機で行いますが、券売機は日本語にも対応しています。

 

なお、オイスターカードに事前に残高を追加するため、場合によっては使いきれずに余ってしまうこともありますが、

「旅行の思い出が形として残る」

ため、個人的にはオイスターカード購入をお勧めします。

 



f:id:carrefourpokemon:20220614231016j:image

筆者所有のオイスターカード

 

なお、Oyster(蠣)が名前に入っている理由は

シェイクスピアの作品『ウィンザーの陽気な女房たち』の劇中の台詞

"The world is mine oyster, which I with sword will open."(世界は我が手中の蠣の如く、剣で開くことができる。≒この世界は私の思うままに操れる)

に由来し、ロンドンを(手中の蠣のように)思うままに移動できるカードだからだそうです。

 

コンタクトレス決済の説明

Contactless and mobile pay as you go - Transport for London

 

オイスターカードの説明

Oyster pay as you go - Transport for London

 

(2)改札

改札にカードをタッチする形式です。

ただし、日本に比べて反応に時間がかかります。

なお、DLR線は特種で改札がなく、自由に駅構内に入場できますが、乗車時と降車時に駅構内にある読み取り器にカードをタッチする必要があります。

 

バスに乗る場合は、乗車時に読み取り機にタッチすることで支払が完了します。

ロンドン中心部は均一運賃ですので、一度タッチするだけで問題ありません。

 

2-3:運休に注意

ロンドンの地下鉄は、古い箇所では150年以上前に開業したものになります。

そのため、修繕のため定期的な運休が入り、土日は運休になっている路線も一部あります。後述のエリザベス線は、一番新しい路線ですが、工事が終わっていないためか毎週日曜日は運休になります。

その他、突発で工事が入ることもありますので、各自で最新情報を確認してください、

 

2-4:ヒースロー空港から会場への移動

公共交通機関を使う場合は2種類の方法があります。

ロンドン交通局作成の路線図を加工したもの

画像の出典 下記ウェブサイト掲載の地図を筆者が加工

https://tfl.gov.uk/maps/track

 

利用するターミナルにより駅が異なります。事前にどのターミナルに離着陸する飛行機に乗るのか確認してください。

 

(1)エリザベス線(クロスレール)

2022年5月に開業したばかりのエリザベス線(計画名はクロスレール)は、ロンドン郊外を結ぶ複数の鉄道路線を、都心の地下トンネルを通して結ぶものです。

日本でいう、上野東京ラインや、現在建設中のなにわ筋線が似たようなものです。

ただ、2022年6月時点ではまだ部分開業で、地上区間と新規に開設された地下区間とを結ぶトンネルが開通していません。全面開通は2023年秋の予定です。

 

その代わり、途中(空港発列車の終点)のパディントン駅で乗り換えれば、一度の乗り換えで会場最寄りのCustom House駅に到着できます。

乗り換え時間を考慮しない場合、1時間ほどで会場に到着できます。

行き方は、

ヒースロー空港(ゾーン6)→パディントン駅(地上)(ゾーン1)

パディントン駅で、エリザベス線の地下ホームに移動

パディントン駅(地下)(ゾーン1)→カスタムハウス駅(ゾーン3)

という経路です。

 

この経路では、ゾーン6からゾーン3への移動になりますが、

ゾーン1を経由しているため、

ゾーン1からゾーン6までの移動扱いになります。

そのため、運賃の上限はゾーン1からゾーン6まで移動した時の料金が適用されます。

 

途中でホテルに寄ることを考慮しない場合は、これが便利だと思います。

 

なおエリザベス線は「毎週日曜日は運休」となりますので注意。

エリザベス線でホテルから会場に向かう場合、Day4(決勝戦)の日は運休になります。

Everything you need to know about the Elizabeth line - Transport for London

 

(2)地下鉄ピカデリー線

地下鉄ピカデリー線を使い、ヒースロー空港の駅からロンドン市内へ向かうことができます。

ただし、エリザベス線よりも停車駅が多く、最低でも2回乗り継ぎが必要になるため、会場には1時間半ほどかかります。

 

ピカデリー線(紫) LHR→ホルボームHolborm駅

セントラル線(赤) Holborm駅→Bank駅

DLR線 Bank駅→Custom House for Excel駅もしくはPrince Regent駅

 

しかし、ロンドン市内でホテルを取る場合、地下鉄を使うとホテルに寄ることができるので、場合によってはエリザベス線で直接会場に向かうよりも便利かも知れません。

 

(3)ヒースローエクスプレス*おすすめしません。

ヒースロー空港から、パディントン駅まで向かう特急列車で、途中停車駅が無いヒースロー・エクスプレスと停車駅が多いヒースロー・コネクトの2つがあります。

ただし、エリザベス線および地下鉄よりも割高なのと、ターミナルによっては途中で乗り換えが必要になります。空港内でターミナル間を往復するだけの列車もあり、それに乗った場合は途中でパディントン駅の列車に乗り換える必要があります。

「どうしても地下鉄以外のイギリスの鉄道に乗りたい」という方以外にはお勧めしません。

 

2-5:バス路線、地下鉄路線の調べ方

GoogleMapなどで検索しても出てきますが、

地下鉄の駅や観光案内所などで、無料で地下鉄とバスの路線図を入手できます。

 

ウェブサイトでも閲覧可能ですが、手元に紙の地図があったほうが観光の時などは便利です。

地下鉄では遠回りでも、バスでは直線で繋いでいる路線などもあります。

 

公式サイトのバス路線図。

Bus - Transport for London

 

 

3-1 ホテルの選び方(参考程度)

開場の近くにマリオットホテルがあり、そこに泊まる場合は関係ない話ですが、公式ツアーに参加しない方に向けた参考情報です。

 

WCS会場のエクセル・センターがある、「ドッグランズ」地区は、もともとは造船業が盛んな地域で、2012年のロンドンオリンピックに合わせて再開発が進んだ地域です。

そのため、もともと観光に向いた場所ではなく、買い物の施設やオフィス、高層マンションなどはありますが、手頃なホテルなどは少なく、市街地からも少々離れた場所に位置しております。

 

ただ、ロンドンは地下鉄網が発達しているため、自力でホテルを探しても、会場から然程離れていない場所に手配できる可能性もありあす。

 

開場の最寄は、DLR線のCustom House for Excel駅(会場西口)もしくはPrince Regent駅(会場東口)ですので、

一度の乗り換えでDLR線に乗れる場所であれば、そこでホテルをとっても良いかも知れません。

 

エリザベス線の沿線もしくはエリザベス線と乗り継ぎで行ける場所にホテルをとっても問題ないですが、決勝戦の日曜日が運休になるので、別の行き方を把握していない限りはやめておくのが無難かと思います。

 

その他

食事

食事に関しては、手持ちの情報が古いため、特におすすめできるものはありません。

ただ、ロンドンは物価が高く、外食だとかなりの額がかかる可能性があります。

そのため、値段を抑えるのではあれば、「中華料理のテイクアウト」がお勧めです。

中華料理は基本的に世界どこ行っても味はかわらず、また量が多く値段も割安なので、どうしてもこれが食べたい、というこだわりが無ければ、中華料理のテイクアウトも一考に値するかなと思います。

 

 

 

最後に

最新の情報は各自で確認してください。

 

日本から出場する皆様を応援しております。

 

 

*1:エミレーツ空港が飛んでいるため、ドバイ経由であればこちらの空港に着くことができます。

*2:郊外へ向かう地上を走る列車はNational RailというサービスがTfLとは別に運営していますが、この記事では割愛させていただきます。