はじめに
2021年10月の公式インターネット大会「トリックリリック」で使用した構築の反省記事です。
成績は良くないので備忘録もかねて書きました。
経緯(配信個体統一を組むまで)
構築を一から組む時間がないため、配信ポケモンだけで構築を組もうとしました。ただ、当初はプレシャスボール統一にしようと思いましたが、プレシャスボール入りのポケモンが然程いないのと、アローラ御三家など一部ポケモンはモンスターボール入りの個体が配信されていたためそちらを使おうとしました。
私が使えるポケモン
配信個体で持っていたのは以下の通り。ジュナイパーとガオガエン以外のみモンスターボール入りで、それ以外はすべてプレシャスボール入りです。
第一世代:なし
第三世代:ルナトーン
第四世代:ロトム
第六世代:なし
第七世代:ジュナイパー、ガオガエン、キテルグマ、ミミッキュ、シルヴァディ、アーゴヨン
第八世代:セキタンザン、バリコオル
この中で、ガオガエン(ほのおのちかい)、シルヴァディ(くさのちかい)で炎の海(4ターン炎タイプ以外の相手ポケモンに定数ダメージ)が使えるので、それを中心に組むことに決定。
トリックルームや先制技を使えて便利そうなミミッキュ、相手のゴーストタイプに強く出られるサザンドラ、定数ダメージを与えられるセキタンザン、
と組むことにして、
残り1匹の枠を悩んでおりましたが、相手のブリムオンやオーロンゲといったフェアリータイプのポケモンがサザンドラに刺さっているため、アーゴヨンを入れることにしました。
なお、メインロムで潜った後に、反省点が幾つか見つかったので、それを踏まえてサブロムでも(セキタンザンを除き)同じポケモンを育成しました。(こちらは配信個体ではありません)。時間が無いと言っておきながら結局育成することになりましたが、ふかあまりがいたので時間はそれほどかかりませんでした。
個別解説
・ガオガエン@フィラのみ れいせい
200(236)-136-110-132(156)-125(116)-72(S個体値31、サブロムはS個体値0)
ほのおのちかい、バークアウト、ねこだまし、すてぜりふ
調整意図:HP4n C HD252モジャンボをコンビネーション技のほのおのちかいで確定1発(HDで特防特化の場合は乱数1発)残り特防
仲間大会などで、モジャンボが強いという噂を聞いたため、シルヴァディと同時に誓いをしたときに一発でモジャンボを倒せるように特攻に努力値を振りました。
ただ、特防に補正をかけていない場合は確定1発ですが、相手が特防に補正をかけていると乱数1発(75%)となることに終わってから気付きました。
基本的に、シルヴァディと並べて誓いを展開します。
注意:おそらく「うんめいてきな であいをした」フラグがたっているためか、
剣盾でニックネームを変更することができません。もし、ニックネームを付けたい場合は、ポケモンホームに連れてくる前に名前を変更する必要があります。
193(180)-158(196)-115-103-115-128(100)
アイアンヘッド(サブロムはシャドークロー)、だいばくはつ、くさのちかい、すてぜりふ
調整意図:HP 16n+1 A余り S準速ウオノラゴン+1
ウオノラゴンが多いと考え、ウオノラゴンに上からすてぜりふを撃てるようにしました。
シルヴァディといえばジュエル大爆発、というところがあるのと、ゴーストタイプが多いとは言え、苦手なポケモンを一掃できるだいばくはつは魅力に感じたので採用。
HPは定数ダメージを意識して16n+1にしましたが、おにびが飛んできたのでこの調整が生きたことが何度もありました。
メインロムではミミッキュやブリムオン、オーロンゲといったフェアリータイプを意識してアイアンヘッドにしていましたが、潜ってからゴーストタイプが多い環境であることに気付き、サブロムでは技をシャドークローに変更しました。
かみくだくより威力は下がりますが、急所率が高いのでシャドークローにしています。
2017年9月から11月の間に配信された色違いシルヴァディです。
シルヴァディの名付け親であるグラジオはバトルロイヤルで修行しているらしいので、「ロイヤルマスター」の二つ名にしております。
・ミミッキュ@いのちのたま いじっぱり(サブはゆうかん)
メイン 131(4)-156(252)-100-x-125-148(252)
サブ 162(252)-156(252)-100-x-126(4)-90 S個体値0
じゃれつく かげうち まもる トリックルーム
調整意図:メイン ASぶっぱ サブHAぶっぱ
相手の早いゴーストタイプに対して先制できるかげうちを採用、相手のトリル対策にトリックルームを採用しました。
集中攻撃で倒されるのを防ぐためにまもるを採用しましたが、物理アタッカーが多い環境だったので、おにびを入れて相手の火力をそいだほうがよかったかもしれません。
サブロムでは、トリルへの対策を厚くしようと最遅個体を採用しましたが、S0が生きたかどうかは微妙でした。
2017年9月にポケモンセンターで配信されたミミッキュです。
なお、この記事を書いているときに王冠を使い忘れていることに気付きました。
199(252)-x-111-194(252)-110-118(4)
りゅうのはどう あくのはどう ラスターカノン だいちのちから
調整意図:HCぶっぱ
交替で何度も繰り出すことを意識し、耐久に厚くしようとしてこの調整にしました。アーゴヨンを出さない場合のダイマエースになります。
カリータのサザンドラ。5世代の映画で配信されたサザンドラです。
149(4)-x-93-196(252)-93-173(252)
メイン:りゅうせいぐん りゅうのはどう ヘドロばくだん とんぼがえり
サブ :りゅうせいぐん ヘドロばくだん 10まんボルト ねっぷう
調整意図:相手のドラパルトを抜けるようにこだわりスカーフ。特攻にビーストブーストをかけて火力を上げたいのでひかえめCSぶっぱ
当初は、交代することも意識して、とんぼがえりを採用していましたが、基本的にアーゴヨンをダイマックスさせるために、とんぼがえりで控えに戻ることはありませんでした。また、相手のアーマーガアや、オムナイトやカブトプスといった水タイプのアタッカーがきついために、サブロムでは10まんボルトとねっぷうを採用しました。熱風にした理由は、ビーストブーストで火力を上げた後に複数攻撃できるようにするためです。
2018年3月に配信された「白光のベベノム」を進化させた個体です。
なお、念のため剣盾に連れてくる前にめざめるパワーを確認すると、ゲンシグラードンを意識した「めざめるパワーみず」の個体でした(同時に貰ったもう一匹は「こおり」)。
7世代のGSルールでめざ水アーゴヨンを使いこなせず、また、残念ながらゲンシカイキが帰ってくるのは当面先になるだろうと判断し、この個体をガラルに連れてくることにしました。
なお、サブロムで使用したアーゴヨンは10月15日(大会二日目)にベベノムを入手して進化させたものです。(これ以外はすべて過去に入手した個体を流用しております)
時間が無くて育成する余裕がないとはいったい何だったのだろう。
・セキタンザン@じゃくてんほけん ひかえめ
194(68)-x141(4)-145(252)-111(4)-73(180)
まもる メテオビーム ねっぷう ソーラービーム
調整意図:Wolfeのセキタンザンそのまま
この枠は見せポケで、実際の対戦では一度も選出しませんでした。
サザンドラとシルヴァディがなみのりを覚えるので、相手にドラパタンザンを意識させ、誓いギミックであることを悟られないように入れました。
一応、サザンドラとガオガエンの見方殴りでじょうききかんは発動できます。
2021年8月に配信されたWolfe Gluck選手(Players Cup II優勝)のセキタンザンです。
シールド:167(252)-112(252)-160-x-161(4)-58 S個体値0
ブレイド:167(252)-211(252)-70-x-71(4)-58
調整意図:HAぶっぱ 残り特防
サブロムではセキタンザンの代わりに入れたギルガルドです。攻撃の幅が広がるようにすることと、相手のセキタンザンに対して繰り出せるように採用しました。
かげうちの威力を上げたかったのと、サザンドラとアーゴヨンが特殊型なので物理型で採用しました。
なお、WCS2014の会場にてギルガルドが配信されたようですが、残念ながら持っていないので通常のギルガルドです。
選出
基本選出
後発:残りの4匹から2匹(セキタンザンのぞく)
先発はガオガエンとシルヴァディの2匹を並べて誓いを展開し、その後2匹の捨て台詞で相手の火力をそぎつつ、裏のダイマエースを活躍させる場を整えます。
誓いを充てる方向は、基本は「まもる」がなさそうな相手ですが、
ギミック成功を優先させるために効果今一つの相手に打つこともありました。
なおドラゴン2匹の選出分けは以下のようにしておりました。
相手にブリムオン、オーロンゲなどフェアリータイプが複数いる場合
アーゴヨンを選出
相手にゴーストタイプが多い場合(かつフェアリー1匹以下)
サザンドラを選出
・対ウオノラゴン(ウオノラゴン、ギガイアスなど)、その他水タイプアタッカー
初手、ガオガエンをミミッキュに交替、シルヴァディで捨て台詞を選択し、ガオガエンを繰り出します。これにより攻撃2段階下げます。
他の水タイプのアタッカーである場合も同様です。
ウオノラゴンやダイマエースの火力を下げた後に誓いを展開します。
・対ドラパタンザン
裏 残りで刺さりが良さそうなポケモン
対ドラパタンザンは不利なので、初手にミミッキュのかげうちとアーゴヨンのりゅうせいぐんをドラパルトに集中させて、ドラパタンザンのギミックを阻止します。
結果的にアーゴヨンが倒されて、ドラパルトとアーゴヨンで1:1交換になってしまうこともありますが、背に腹は代えられぬので致し方ありません。
この場合はギミック展開をあきらめて、シルヴァディ、サザンドラを選出することが多かったです。
結果
メイン25勝18敗、サブ22勝22敗という結果に終わりました。
相手がオーロンゲを出してきた場合、意外と初手で誓いを警戒されることは少なく、リフレクターを貼ってくる場合が殆どでしたが、一人だけひかりのかべを使ってきた人がいました。
反省
・誓いのギミックを、初手で展開することにこだわりすぎた
先発はドラパタンザン以外は固定としていたため、初手で誓いを展開することにこだわりすぎていたところがあり、集中攻撃でガオガエンを失って誓いが不発に終わることが何度もありました。誓いを使用しない選出パターンをあまり考えておりませんでした。
・対ドラパタンザンの選出を決めたのは大会後半になってから
とにかくギミック発動することを考えて、ガオガエンが無暗に倒されることが多く、それが負けにつながる試合が大半でした。
・ウルガモスが重い
サザンドラ、アーゴヨンともに特殊アタッカーであり、ミミッキュとギルガルドは炎の体での火傷が怖いのでなかなか攻撃できず、厄介でした。
ウルガモスは構築を考案した段階では全く考慮しておらず、シルヴァディのだいばくはつで無理やり道連れにするほかありませんでした。
#ポケモン剣盾 #NintendoSwitch ウルガモスが重い構築なのでこうするしかなかった pic.twitter.com/UB2zUkkBbX
— カルフール Carrefour (@carrefour_poke) October 17, 2021
・(サブロム)ギルガルドを選出する場面を想定していなかった
ギルガルドを入れるのは2日目の夜に決めたため、ミミッキュ、ギルガルド、アーゴヨン、サザンドラの4匹の組み合わせをどうするか、特にミミッキュとギルガルドは一方のみを選出することが多かったため、相手によってどちらを選出するか決めていなかったというのが大きいです。ただ、突貫工事であったため致し方ないと考えております。
今回は育成に時間をかけられないことが事前にわかっていたため、「寄せ集め」でパーティーを組みましたが、それなりに戦えることが分かったのは成果でした。
あまり勝てませんでしたが、ルール自体はとても楽しかったです。
今後ギミックパーティを組む時は、ギミック発動にこだわりすぎないようにしたいと思います。
以上になります。最後まで読んでくださりありがとうございました。